独断と偏見によるRPGランキング

6組 鎌田一孝
レールに乗っかった人生を嫌い、のめり込んではいないがサブカルチャーに接してきた私の人生の友RPGをランクしたいと思う。
アクションゲーム・シミュレーションゲーム・アーケードゲームなどゲームは多々あれど、ここではRPGに絞りたい。
ファイナルファンタジーやスーパーマリオ・ドラクエなどの超有名作品ではなく、私個人がハマったゲームを取り上げてみたい。超有名ゲームに関しては、私よりも適切な人材がいるはずなので…。雲財君、お願いね。

1位 イースシリーズ   1987年〜
 当時の塾の教え子が持ち込んできたフロッピーディスクが最初だった。クリアできないということだったので、その頃使っていたPC9800で1週間かかってクリアした。それが最初のイースだった。続いて同じ教え子がイースⅡを持ち込んでハマってしまった。現在では、イースⅧまで発売されている。
 このゲームにハマった理由の一つは、世界観がしっかりとできていて、かつストーリー性の高い作品だからである。 イースⅠ・イースⅡ・イースⅥ・イースⅦは、最も好きな作品である。
 1ゲーム当たり10回のクリアを目指し、PC・PS2ではイースⅤ以外全てクリアしたが、PS2版Ⅴは途中で挫折してしまったのが心残りである。その上、PSP版のⅢが未だクリアできていない。アクションRPGだけにタイミングを外すと全然前に進まない…。

2位 サバッシュ     1988年
 三遊亭円丈のシナリオで、これも同じ教え子が持ってきたものである。とにかくマップが広大で、地名・人名などはすべて実在あるいは過去に実在したものである。マップが広大なため、攻略法がなかなか見つからず、手探り状態でやると1ヶ月以上かかってしまった。このフロッピーディスクがもうないのと、あってもこれに対応するPCがないのでもう二度とできないゲームである。もう一度やって見たい…。
 ただし、Ⅱは途中で挫折してしまった。ⅠがアクションRPGだったのに、ⅡはシミュレーションRPGに変わってしまったからである。

3位 ディアブロ     1997年
 弟が勧めてくれて購入したが、このMac専用ゲームで何度徹夜したか…。台詞も解説もすべて英語だったが、何度も設定を変えてクリアした。というのは、リスタートする度にダンジョンが変わるから、飽きることがなかったのである。NTTドコモに就職した教え子に教えたところ、会社のコンピュータにインストールして会社で徹夜しながら楽しんでいたという曰く付きのゲームである。
 Ⅱは、Ⅰ以上に面白かった。Ⅲが出ているらしいが、オンラインゲームに変わってしまったので購入はしていない。調べてみると、ⅢはPS4でできるそうなので、PS4の購入から考えねばならないようだ。

4位 エメラルド・ドラゴン  1989年
 サバッシュを制作したグローディアと販売したバショウハウスが売り出したゲームである。AIを使った戦闘スタイル(お尻フリフリ)が面白くて、夜中によくやったものである。その世界観がよくできていて、これもサバッシュ同様、地名・人名に実在のペルシャ地域の名前が使われていて勉強にもなった。
 これもPC9800用なので、フロッピーディスクはあるが今ではやることが出ないゲームである。PC9800をもう一度購入するしかないかな。淋しい…。

5位 ブランディッシュ   1991年〜
 1994年に徳島から大阪に購入しに行き、リニュアル版を買った。これはⅠとⅡを楽しんだのだが…。その後Windows95をインストールしたところ、PC9800内及び外付けハードディスクのデータがすべて消去されてしまい、大阪時代からの塾関係の仕事データも無くなってしまった。それ以降、Macintoshに代えたので、ブランディッシュⅢとⅣはやったことがない。
 このゲームはすべてマウスのみで行うようになっている画期的ゲームで、阿南校の教え子が攻略法を聞きに来たこともあった。最近は腰痛で寝たきりだが、ブランディッシュがPSPでリニュアルされたとの情報があり、急遽購入した。今年(2016年)前半の3ヶ月は、寝たままこのブランディッシュを6回クリアすることに費やしたものだ。そのせいで、PSPのボタンのゴムが破れてしまい、アマゾンで代替品を購入して自分で修理した。

6位 ロードス島戦記   1988年
 これも当時の教え子がディスクを持ってきたゲームである。今から考えるとちゃちなRPGだが、当時はそれでも楽しかったものである。
 このゲームがきっかけで、雑誌コンプティークや小説版「ロードス島戦記」を読むようになったのだから、それなりに影響されたのだろう。

7位 ソーサリアン    1987年
 このゲームが発売された1987年からPCゲーム市場が一挙に拡大したのである。つまり、「ソーサリアン」というゲームが時代を創ったと言っても過言ではないだろう。
 「ソーサリアン」は、シナリオがいくつもあり、ボスを倒すことが実は脇道であったり、シナリオを楽しむにはもってこいであった。授業と授業の合間にちょっと気晴らしでゲームを、という場合は最適なゲームであった。サイドビューの画面は今ではめったに見られないが、その二次元性が三次元画像全盛の今では非常に懐かしい。

8位 ティル・ナ・ノーグ  1988年
 これもシナリオが多数で、というより、毎回シナリオを作りかえるシステムを搭載したゲームなので、同じゲームがないという点では画期的だった。
 ケルト神話に材を取り、妖精を主人公に据えたゲームで、画面が非常にきれいだったのを覚えている。どこかで見たようなグラフィック(どうしても思い出せない)だが、シナリオを楽しむという点では画期的であった。

9位 ヴェイン・ドリーム  1991年
 これもグローディアが制作したゲームで、「エメラルド・ドラゴン」との共通性が多々ある。確かにゲームとしては、こちらの方がやりやすいかも知れないが、私にとってはやはり「エメラルド・ドラゴン」の方が楽しかったので、この順位。二番煎じの気がしたのは私だけかも知れないが…。
 Ⅱがあるらしいが、私は知らないし持ってもいない。

10位 Marathon     1994年
 弟が持ってきてくれたゲームで、どちらかと言えばシューティングゲームに近いが、装備や体力が変化するので、8割シューティング、2割RPGといったところか。このゲームはMac専用だったので、知っている人は少ないだろうと思う。
 Ⅰは普通に楽しかったが、Ⅱは当時としては非常にきれいなグラフィックで、細い輪郭線で彩られた色彩が美しかった。現在使っていない昔のMacにまだ内蔵されているので、帰ったらまたやってみようかな。

 これを書くために事務所の二階を整理していると、未使用の「ドラゴン創世記」が出てきた。ボックス入りで5枚組のフロッピーディスクだが、PC9800用なのでやりたくてもやることができない。どんなゲームかは知らないが、BASHOU HOUSEのロゴがついているので、おそらく販売会社で買ったものだろう。ヤフオクにでも出してみようか。

 過去にクリアしたゲームの記憶は頭の中にあるが、二度とそのゲームをやることができないのがもどかしい。何か、人生で過去に忘れ物をしたような気分で、夢を見ているようではある。あの頃に帰りたいと思っても、現実はそれを許してくれそうにもない…。

 そう言えば、シューティング・ゲームでは「DOOM」もハマったなぁ「DOOMⅡ」までやった。シミュレーション・ゲームでは、大阪時代に「信長の野望」、徳島に帰ってからは「三国志」もよくやった。特に、医者に酒を止められてからは、その反動からか、ゲームをする時間が長くなったように感じられる。ストレス解消法の一つだったのだろう。

 ゲームの進化のためにコンピュータは進化してきたので、最近のCGはびっくりするほど現実感たっぷりだが、そうなるとVR(バーチャル・リアリティ)=現実と妄想する輩も出てくる危険性があると思う。逆にレトロなゲームは、一見してフィクションとわかるから現実との境界がはっきりしていると思う。そういう点では、安心してレトロ・ゲームを楽しむことができるのではないか。
 我々の親世代には「漫画なんか読んで…」と漫画を馬鹿にした言い方が多かったが、それと同じく我々は子どもに「ゲームなんかして…」とよく言いがちだが、ゲームを馬鹿にするなかれ! 集中力を鍛えるにもいいし、特に指先を使うことでボケ防止にもつながるのだから。